
Interview

Interview
愛知県「休み方改革」イニシアチブ賛同企業・団体の中で、
取材しました企業・団体における実際の取組内容と、取り組んだ結果の変化などをご紹介します。
Interview
ANAあきんど株式会社さまに「休み方改革」の取組についてお聞きしました!

ANAあきんど株式会社 名古屋支店は、休日設定の柔軟化・休暇取得の在り方の見直し・家族と子どもが一緒に過ごせる仕組みづくりなどの休み方改革を通じ、ワーク・ライフ・バランスの充実と生産性向上を目指すため、以下に掲げる取組を実施します。

ANAグループは、新経営ビジョンとして「ワクワクで満たされる世界を」を掲げています。
ワーク・ライフ・バランスの充実と生産性向上による地域経済の活性化の実現を目指す「愛知県『休み方改革』プロジェクト」は、週末に集中する旅行需要の「平日へシフト」を促すものとして、賛同しました。
航空事業を通して、お客様はもちろん、従業員もワクワクできる取組を行い、このプロジェクトを一緒に盛り上げていきたいと思っています。
「旅」を通じて、その土地の自然、歴史、風土、文化、産業等について理解と関心を深める機会、またお子さんと一緒に体験や探究活動を行う機会につながれば幸いです。
従業員のウェルビーイング向上と生産性向上を目指す「休み方改革」の推進に積極的に取り組んでいます。
社員一人ひとりがライフステージや個々の事情に合わせて柔軟かつ意欲的に働くことができる環境を整備しています。

航空事業という職種上、旅好きな従業員が多いため、休暇制度の充実は従業員の満足度につながりやすいと思っています。
もともと、ライフイベントに合わせた「特別休暇(結婚休暇やリフレッシュ休暇等)制度」は整っていましたが、コロナ禍明けに、留学・自己啓発・資格取得・育児・介護・ボランティアなど、事由を問わない休業・休職「サバティカル休暇制度」を整備しました。コロナ禍にエアラインの仕事がほとんどなくなった際、時限措置として導入した制度ですが、現在も継続し、従業員が多様なキャリア形成を図ることを支援しています。

また、飛び石連休中の平日や土日前後等、従業員が連休を取りやすいよう「有給奨励日」を設け、月1回以上の有給取得を奨励しています。
2025年は「あいちウィーク」期間の11月21日(金)と11月25日(火)を有給奨励日とするなど、子どもと一緒に過ごせる仕組みづくりを行っています。


「休み方改革」と並行し、「働きやすい環境整備」も推進しています。
従来は育児・介護事由に限定されていた「短時間・短日数勤務制度」を、事由を問わず利用できるよう拡充しました。通院や学校行事、手続き、介護など、1日は必要としない短時間の用事に利用でき、仕事とのバランスも保てます。有給を使い切った後に病気になると欠勤扱いになってしまいますが、未消化の年次有給休暇は「特別繰越休暇」として介護や病気の際に利用できるため、いざという時のために有給を残すことができ安心です。
また、社員の多様なキャリア形成を支援するため、他社に雇用されない形での「兼業」の範囲を拡大しています。
他にも、産前産後休業、育児休業、介護休業、時短勤務制度など、仕事と家庭の「両立支援」を行っています。こうした取組を評価いただき、厚生労働省より「子育てサポート企業」として「くるみん」認定、「女性の活躍を推進している企業」として「えるぼし」認定を取得しました。

もともとお客様に推奨していたワーケーションを、従業員自身も体験すべきとして、「ワーケーション制度」を設けています。
帰省先や旅行先での勤務を可能とすることで、「働きやすく、休みやすい」環境が整備され、従業員からは「リフレッシュしながら仕事ができる」と好評です。
また、地域が抱える観光客の減少や担い手不足といった課題に対し、ワーケーションを解決策の一つと位置づけ、全国の自治体や地域事業者と連携して魅力的なプログラムを開発・提供し、新たな旅行の形として提案しています。

せっかくご縁があって入社した会社なのに、環境が整っていないために仕事を辞めざるを得ない、というのは従業員・企業双方にとって避けるべきことと考えます。長く勤めることで、知識・経験が増え、スキルアップした従業員は、会社にとって必要な優秀な人材です。
「休み方改革」は、休むことが目的でなく、休みをどう過ごすかが重要と考えます。家族や趣味と向き合い、体調や体力を回復してリフレッシュすることは、仕事にも良い影響を与え、好循環を生み出します。従業員のパフォーマンスを向上させるためにも、月1回以上の有給取得を奨励しています。
「あいちウィーク」に参加することで、「旅行」というコンテンツを通じて愛知県の推奨する「ラーケーション(学び(ラーニング)+休暇(バケーション))」に理解と関心を深めていただく機会づくりに貢献したいと考えています。
また、飛行機と中部国際空港セントレアに親しみを抱いていただき、ゆくゆくは遠方や海外への旅のきっかけになれば幸いです。2025年は主に以下の取組を実施します。

中部国際空港でのANA便利用者に抽選で「選べるEギフト」をプレゼントします。これは愛知県だけでなく、全国の旅行先の飲食施設で使えるクーポンです。既に航空券を購入済みの方も、これから購入予定の方も利用いただける企画となっていますので、より多くの方に「ワクワク」していただきたいと思います。
「地域創生」の取組の一環として、11月22・23日にオアシス21で開催される「あいちウィークフェスタ」にブースを展開します。ANAの座席シートはトヨタ紡織と共同開発しており、愛知県で製造されています。
「愛知県のものづくり」のひとつに、ANAの座席があることを広く知っていただくとともに、シートカバーのアップサイクル品(ルームシューズやバッグ)を展示します。
SDGsが注目される中、新たな用途に形を変えた座席シートに興味をもっていただき、ANAをより身近に感じていただければ幸いです。
週末に集中する旅行需要の「平日へのシフト」を促す取組として始めた「あいちウィーク」協賛事業ですが、今後もワクワクを感じられるANAならではのサービスやキャンペーンを展開し、「あいちウィークは飛行機に乗って旅に出かける」そんなきっかけづくりができたらと思います。
せっかくの長い休みですので、愛知県から他県へ、また、他県から愛知県へ、双方の交流を促し、また、日本の中心に位置する愛知県で、国内を移動する方、国際線から国内線へ乗る方の「乗り継ぎ場所」として、セントレアの活性化につながれば幸いです。
取材にご協力いただき
ありがとうございました!
