Interview

愛知県「休み方改革」イニシアチブ賛同企業・団体
取組好事例

愛知県「休み方改革」イニシアチブ賛同企業・団体の中で、
取材しました企業・団体における実際の取組内容と、取り組んだ結果の変化などをご紹介します。

Interview

企業インタビュー

名古屋鉄道株式会社さまに「休み方改革」の取組についてお聞きしました!

名古屋鉄道株式会社

名古屋鉄道株式会社は、地域の公共交通機関を支える従業員一人ひとりの健康とワーク・ライフ・バランスの充実が「安全・安心・安定輸送」の基盤であると考え、多様な人財がいきいきと働ける環境づくりを目指しています。
また、企画きっぷの販売等を通じて平日・閑散期の新たな観光需要を創出することで、沿線地域の活性化・地域経済の発展に貢献します。

取組内容

年次有給休暇の取得率向上及び連続取得の促進
  • ・年次有給休暇の計画的な取得や休日と組み合わせた連続取得を奨励します。
  • ・「県民の日学校ホリデー」「ラーケーションの日」における年休取得を奨励します。
平日や閑散期の旅行需要の喚起を目的とした割引特典等の提供
愛知県「休み方改革」イニシアチブのシンボルである
「あいちウィーク」の協賛事業の実施
多様な特別休暇の導入及び取得促進
  • ・出勤率が8割を下回る従業員や、入社して6か月が経過する前の従業員にも一定の年次有給休暇を付与することで、誰もが安心して働くことができる環境を整えています。
  • ・もしもの時に備える「積立休暇」制度を活用することで、多様なライフイベントに合わせた休暇を取得することができます。

愛知県「休み方改革」イニシアチブ賛同企業になるまでの経緯についてお聞かせください

当社は地域の公共交通機関を支える従業員一人ひとりの健康とワーク・ライフ・バランスの充実が「安全・安心・安定輸送」の基盤であると考え、「誰もが活躍できる職場づくり・人財づくり」に資する取り組みを行ってきました。
また、企画きっぷの販売等を通じて、平日・閑散期のお客さまの移動やお出かけの需要を喚起することは、混雑の平準化だけでなく、沿線地域の新たな魅力の発信に繋がり、当社が目指す「地域価値の向上」にも直結すると考えています。
このように当社は、本プロジェクトが目指す「ワーク・ライフ・バランスの充実と生産性向上」と「地域経済の活性化」の両面から理念に深く共感し、賛同企業となることを決定しました。

愛知県「休み方改革」イニシアチブ賛同企業として、どのような取組みされていますか?

  • 「くるみん」取得
    「子育てサポート企業」として、「くるみん」
    認定を取得!
  • 「えるぼし」取得
    「女性の活躍を推進している企業」として「えるぼし」認定を取得!
  • 日本の人事部主催
    HRアワード優秀賞
    仕事と介護の両立支援に関する当社の取り組みが評価されました!

両立支援制度の拡充

当社は、誰もが安心して働き続けられる環境づくりに向けて、育児や介護、治療等との両立支援施策として、短時間・短日数勤務制度や休暇制度の拡充を行うほか、本社部門を中心にフレックスタイム勤務制度やテレワーク勤務制度を中心に導入するなど、柔軟な働き方を実現しています。
育児支援においては、配偶者出産前休暇、復職前面談、子の看護等休暇、ベビーシッター利用補助など、各種制度とサポートを充実させてきました。
また、「仕事と介護の両立支援」への取り組みには特に力を入れており、2025年4月には、介護支援におけるKPI「介護離職ゼロ」を掲げ、法定以上の支援制度を整備することで、介護を行う従業員を手厚くサポートしています。

法定基準を大幅に超える当社独自の支援制度
介護休業
法定 93 日を大幅に超える、最長 5 年まで延長
介護短日数勤務
無期限で取得可能
介護手当
要支援/要介護者を扶養する従業員に月額 3 万円を支給
介護休業中の給与補償
最長で1年間、月給の1/2相当の支援金を支給
介護休暇
被介護者 1 人の場合、年間12日まで取得可能
その他
介護支援マニュアルの作成、社内外の相談窓口の設置
社内イントラネットへの特設スペース設置

年次有給休暇の取得促進

地域の公共交通事業を担う当社が、特定の期間に一律で休暇取得を促進することは難しいところもありますが、各事業や職場の特性を踏まえながら打合せや会議の日時設定に配慮をしたり、年次有給休暇の取得目標の作成等により計画的な取得を促進をしたりと、休暇を取得しやすい風土の醸成に努めています。
こうした取組の継続により、当社全体の年次有給休暇の取得率は90%を超える高い水準を維持しています。また、年次有給休暇と休日を組み合わせて連続休暇を取得することや、お子さまと一緒に「県民の日学校ホリデー」や「ラーケーションの日」に年次有給休暇を取得することも奨励しています。

直近3事業年度における年次有給休暇取得率
2022年度:95.0% 2023年度:92.1% 2024年度:96.6%
博物館 明治村

平日旅行需要喚起策の実施

平日や閑散期の旅行需要喚起を目的として、「ラーケーションの日」に、「博物館 明治村」「日本モンキーパーク」「南知多ビーチランド&南知多おもちゃ王国」「野外民族博物館リトルワールド」の入園(館・村)料が割引になる特典を提供しています。
利用者の方々からは大変好評をいただいており、今後も継続して実施していく予定です。

「あいちウィーク」協賛事業の内容を教えてください

昨年に引き続き、「あいちウィーク」の平日に利用が可能な小児用の「県民の日 電車バス乗り放題きっぷ」を150円で発売します。
これは、公共交通機関の利用促進及び、公共交通機関で沿線地域を巡ることで愛知県の魅力や歴史を学んでいただくことを目的としています。
名鉄電車全線の1DAYフリーきっぷ、名鉄バスの全線1日乗車券に加え、今年は岐阜バスの明治村線およびリトルワールド・モンキーパーク線1日乗車券もセットになっています。
きっぷ購入者の特典として、「南知多ビーチランド&おもちゃ王国」「博物館 明治村」「野外民族博物館リトルワールド」および「日本モンキーパーク」への入園(館・村)料が無料となります。
昨年、名古屋鉄道の創業130周年+名鉄バスの創業20 周年を記念して150円で販売しましたが、今年も価格は150円のまま、さらに満足度の高い内容としています。

昨年(2024年)の「あいちウィーク」協賛事業の反響はいかがでしたか?

「あいちウィーク」協賛事業として、愛知県内の公立小学校などに通う児童を対象に乗り放題きっぷを販売することは、2023年から実施しています。
2023年と比較して、2024年は「あいちウィーク」の認知度が向上した影響もあり、きっぷの利用者数も増加しました。「あいちウィーク」期間中に、駅や車内で実際にきっぷを利用されているお客さま、特にお子様を目にする機会が増え、大変嬉しく思っています。
今年度もいろいろな媒体で広報活動を行うほか、当社HPやリリースでより多くのお客さまへの周知を図っていきます。

「あいちウィーク」協賛事業について、今後の展望をお聞かせください

乗り放題きっぷは、2023年は名鉄電車のみ、2024年は名鉄バスを追加し、2025年はさらに岐阜バスを追加するなど、年々内容を充実させてきました。
きっぷ購入特典として、2024年に「博物館 明治村」などを始めとするレジャー施設の入園(館・村)料を無料としましたが、施設までの交通手段を確保できなかったことが課題となり、2025年は岐阜バスの参画でアクセス部分を補強しました。
今後もさらなるブラッシュアップに努め、より多くのお客さまに乗り放題きっぷを利用して公共交通機関をご利用いただけましたら幸いです。

取材にご協力いただき
ありがとうございました!

会社概要

名古屋鉄道株式会社
本 店
〒450-8501 名古屋市中村区名駅一丁目2番4号
本 社
〒450-8501 名古屋市中村区名駅四丁目8番26号
創 業
明治27年6月25日
設 立
大正10年6月13日
URL
https://top.meitetsu.co.jp/

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